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    海外労働短信/派遣労働者が勝利/南アの憲法裁判所判決

     南アフリカの憲法裁判所は7月26日、労働ブローカーから派遣労働者を受けている企業に対し、労働者を3カ月以上使用してはならないとの判決を言い渡した。継続するなら無期雇用の契約が必要になるとの判断だ。

     派遣労働者が労働ブローカーの「アサインサービス」を訴えた裁判。労働裁判所の控訴審でブローカー側が敗訴したため、憲法裁判所に上告していた。判決は、派遣労働者の雇用主はブローカーではなくて、実際に働いている企業であるとして、労働者としての権利があると認定した。

     南アの労組は労働ブローカーの根絶を掲げて運動してきた。組合は今回の判決について「全産業でブローカーを禁止する流れにつなげたい」と語っている。