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    海外労働短信/最賃違反は239社/英国政府が摘発

     英国政府はこのほど、最低賃金を守っていない239社の社名を公開するとともに、差額の支払いと罰金を命じた。対象者は2万2400人で、支払い総額は約5億円に上る。

     ナショナルセンターの英国労働組合会議(TUC)は、こうした最賃すり抜けが少なくないと指摘。使用者に対し、最賃違反やうその支払い台帳作成が、犯罪になることを認識させるべきだと訴えている。労働者には「自分たちの権利をよく知ろう」と呼びかけている。

     摘発したのは英歳入税関庁。2015年から最賃取り締まりの予算が増額されており、その効果が現われたとみられている。