全労連や中立労組でつくる国民春闘共闘委員会は7月15日、東京のJR池袋駅周辺で最低賃金の大幅引き上げと全国一律最賃制の実現を訴えるサウンドデモを行った。「今すぐ1000円、めざせ1500円」などとアピールした。
デモに先立って行われた宣伝行動で、生協労連の柳恵美子副委員長は「最賃の低い地方から高い地方へ人口が流出し、地方の人手不足は深刻。フルタイムで働いた場合、年収で42万円もの地方格差がある。こんな狭い日本で格差を付ける必要があるのか」と訴えた。 労働条件向上を求める若者グループ、エキタスの原田仁希さんは、時給が低いために貯金ができず、病院にも行けない友人らの実態を報告。「健康をどれだけ害すればいいのか、夢をどれだけ諦めなければならないのか。若者たちは疲れ切っている」と述べ、低賃金の広がりを食い止めるために時給1500円の実現が必要と強調した。
この日は、全労連や春闘共闘が設定した「最賃・ディーセントワークデー」。25都道府県で宣伝行動に取り組み、東京と神奈川ではデモを行った。
〈写真〉「最低賃金、今すぐ上げろ」などとコールしてデモ行進する組合員ら(7月15日、都内で)
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