国連人権理事会から任命された国連特別報告者のフィリップ・アルストン氏がこのほど、国際通貨基金(IMF)の社会保障に関する姿勢を批判する報告書をまとめた。国際労働組合総連合(ITUC)のシャラン・バロウ書記長は「IMFは同氏の提起を受け止めるべきだ」と述べている。
アルストン氏はIMFの社会保障政策について(1)各国の財政支出削減項目のターゲットにしている(2)全国民を対象とした社会保障を敵視している(3)極めて限られた人々だけを保護の対象にしている――と指摘し、こうした姿勢では社会保障を行き渡らせることはできないと批判。国連が目指す持続可能な社会づくりに貢献しないと述べた。
ITUCは同氏の指摘に賛同を表明している。
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