野党4党(立憲民主、共産、自由、社民)が国会に共同提出している原発ゼロ基本法案の制定を求める「市民のつどい」が6月28日、都内で開かれ、750人が参加。保守層を巻き込んだ市民集会などを各地で積み重ねるとともに、来年の参院選挙で原発ゼロを争点化させ、法案を実現できる国会を目指していくことなどを確認した。
「つどい」は、さようなら原発1000万人アクションと原発をなくす全国連絡会の共催。主催者あいさつした作家の鎌田慧さん(さようなら原発1000万人アクション呼びかけ人)は、再稼働への審査が進む日本原子力発電東海第2原発(茨城県)について「老朽化し、危険な原発。再稼働は(爆弾の)導火線に火を付けるようなもので、日本の将来を危うくする」と指摘。再稼働ストップを最重点に運動を進めていこうと提起した。
小泉純一郎元首相らが参加する原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の吉原毅会長(城南信用金庫顧問)が講演し「脱原発は、右か左か、保守か革新かという問題ではない。小泉首相らによる講演会で保守層の意識も変わりつつある」と活動報告。日経や読売などの保守メディアや、大企業の中にも「自然エネルギー重視」の論調が強まっていることなど、原発ゼロ実現の展望が開けつつあることを紹介した。
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