日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は6月13、14の両日、定期総会を開き、昨年国連で採択された核兵器禁止条約の署名・批准を各国に働きかけていくことや、その手段として「ヒバクシャ国際署名」運動を広げていくことなどを決めた。6月12日の米朝会談に関しては特別決議を採択し、「朝鮮半島非核化と核兵器禁止条約は合致する。両国は条約に賛同を」と呼びかけた。
新しく代表委員の一人に就任した田中重光氏は総会後の記者会見で米朝会談について「私たちの期待通りの合意内容ではないが、会談が北東アジアの平和につながるよう期待している」と表明。同じ代表委員の田中煕巳氏は「日本が軍事強化を正当化する理由に米朝対立が使われていた。両国首脳の話し合いを評価したい」と述べた。
一方、米朝会談が核兵器廃絶に寄与するのかという点については「北朝鮮の核兵器だけが問題になっているが、これはいびつ。米国の核兵器もなくしていくのが本来の姿」(藤森俊希事務局次長)といった意見が出された。
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