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    東京・新橋で国会質疑を上映/高プロ制反対訴える集会/政府の不誠実答弁に苦笑い

     仕事帰りの会社員らが、待ち合わせなどで多く集まる東京・新橋のSL前広場で6月15日夜、高度プロフェッショナル制度(高プロ制)反対を訴える集会が開かれた。大型スクリーンに国会質疑の動画を映しながら、法政大学の上西充子教授が問題点を解説。集会前にはデモ行進も行われ、240人が参加した。

     

    ●立ち止まって見入る姿も

     

     集会では「高プロ制の質疑をテレビが放送しないなら、街頭で伝えよう」と上西教授が提案し、「上映会」を実施した。

     動画は(1)「過労死遺族の方と面会してください」と訴える国民民主党の柚木道義議員の質問に安倍首相が答えず、怒号の中で加藤勝信厚労大臣が答弁する姿(5月23日)(2)「連日の24時間勤務を命じることを排除する仕組みは高プロ制にあるか」と問う共産党の小池晃議員に対してはぐらかし答弁を続けた加藤大臣(3月28日)(3)法案提出前に高プロ制のニーズについてヒアリングしたのが1人だったことを指摘する福島瑞穂議員(6月12日)と政府とのやりとり――など。

     質問に答えない大臣や混乱する質疑の様子に苦笑いしたり、立ち止まって眺めたりする姿が見られた。東京過労死を考える家族の会の中原のり子代表もスピーチし「高プロ制で過労死が自己責任にされる。絶対に廃案にしたい」と訴えた。