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    不当人事を撤回せよ/山陽新聞労組が申し立て

     山陽新聞労組(岡山県、新聞労連加盟)が組合役員への不当人事撤回を求め、労働委員会に救済を申し立てるなどして、取り組みを進めている。

     会社は、印刷職場で長年働いてきた組合員2人(委員長と副委員長)を、5月7日に稼動した新印刷工場(別会社)に出向させず、編集局工程管理部への異動を発表。同労組が「印刷工場の直営化」方針を掲げてきたことを理由に挙げた。

     組合は「2人を印刷職場から排除する差別人事であり、不当労働行為だ」と批判し、4月24日に上部団体の新聞労連とともに岡山県労委に救済を申し立てた。

     同社は1980年代から差別などの人権侵害が相次いできたといわれ、「不当労働行為のデパート」(相川和男新聞労連書記長)と批判されている。2人は5月7日、異議をとどめた上で(工程管理部への)異動に応じている。