メルスモン製薬(東京)に有期契約で14年間勤続し、雇い止めにあった島津葉子さんが、雇い止め無効を申し立てた労働審判で5月9日、解決金300万円の審判が出された。主文は会社側と島津さんが相互に労働契約終了を確認するというもの。無期転換阻止を意図した雇い止めだったかについては言及がなかった。職場復帰を求めている島津さんは16日、労働審判結果に異議を申し立てた。東京地方裁判所で地位確認を争う。
原告側の河村健夫弁護士は「金銭解決の押しつけだ」と批判した。
島津さんが加入する東京東部労働組合の菅野存(あり)委員長は「無期転換権を目前にした労働者の追い出しを裁判所が後押しするのは許されない」と述べた。
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