日本弁護士連合会(菊池裕太郎会長)は4月11日、地域別最低賃金を2020年までに全国平均千円にするという政府目標の達成には、18年度改定で最低50円以上引き上げるべきとする会長声明を発表した。
同会は12年以降、改定審議が始まる6~7月に声明を発表。今年は時期を早め、全国の弁護士会に意見表明を行うよう促している。審議や議事録、資料の公開を強く求めているほか、最賃引き上げが雇用と経済に与えた影響についての検証作業、中小企業施策として社会保険料の減免措置を加えた。
声明は、全国平均時給848円という現行水準では生活の維持は到底困難であり、先進諸国と比べても著しく低いと指摘。全世代で貧困化が進む中、大幅引き上げが必要と強調した。最大で時給221円に開いた地域間格差の縮小も喫緊の課題と指摘している。
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