各団体のメーデー

　連合などの第89回メーデー中央実行委員会は４月28日、東京・代々木公園で中央大会を開催する。スローガンは「働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう！」など。

　今回は従来と異なり、会場の中心にステージを設置。欧米の市民集会のような形式で大会を開く。主催者と参加者の距離を縮め、会場の一体感を重視する考えだ。

　プラカードを掲げるパフォーマンスも予定。「一般参加者」スペースの設置やＳＮＳとの連動など「メーデーの敷居を下げる」（連合本部）試みも行う。

　大会では（１）「底上げ・底支え」「格差是正」の流れを継続（２）「働く者による働き方改革」を推進（３）長時間労働の是正（３）働くことを軸とする安心社会の実現――などを訴える。

　全労連などでつくる実行委員会は５月１日、東京・代々木公園で89回中央メーデー式典を開催する。「安倍９条改憲反対、戦争法阻止」「８時間働いて普通に暮らせる賃金・働くルールの確立」がメインスローガンだ。

　長時間労働を助長する高度プロフェッショナル制度の創設や９条改憲が狙われるなか、８時間労働制を勝ち取ったメーデーの歴史を再確認。安倍政権による改憲発議の阻止と働き方改革関連法案反対を訴える。

　岩手からの「被災地の訴え」や、九条の会世話人で翻訳家の池田香代子さんが連帯あいさつを行う。ＳＮＳを活用した「メーデーの見える化」も企画。共通のハッシュタグを使って会場の様子を全国に伝える。

　一昨年から役員を派遣し合っている日比谷メーデーとの連携も継続し、共通スローガンを掲げる予定だ。

　全労協などでつくる日比谷メーデー実行委員会は５月１日、東京・日比谷野外音楽堂で式典を開催する。

　スローガンは「９条改憲反対！戦争法廃止、安倍政権の退陣を！」「なくせ貧困・格差　８時間働けば暮らせる社会を」など。原発再稼働や辺野古基地建設の阻止も掲げる。

　過労死を促進する高度プロフェッショナル制度創設（残業代ゼロ制度）を含む安倍政権の「働き方改革」に反対し、１日８時間・週40時間労働で暮らせる社会の実現、最低賃金１５００円への引き上げ、非正規労働者の待遇改善などを訴える。

　外国人労働者や日本郵政グループで働く非正規労働者が現場の実態について報告する予定だ。