スイスにある国際労働機関(ILO)の職員が3月22日、ストライキを行った。一方的な賃金カットに対する抗議行動だ。賃金カットは国連職員全体が対象。
賃金カットは、国連で職員の人事や福利厚生を担当している部局ICSCが打ち出した。職員組合と協議することもなく、一方的に通告された。「職員にはストライキ権はない」といった国連幹部の言動もあり、組合は怒りを爆発させた。
国際労働組合総連合(ITUC)のシャラン・バロウ書記長は「組合との話し合いなしに賃金をカットするのは、明らかにILO条約違反だ」と批判。世界各国で条約違反を是正させるべきILO本部が条約違反を犯してどうするのだと指摘している。
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