「すべての皆さんがこの歴史的な運動に参加されることを心からよびかけます」――九条の会は3月30日、呼びかけ人の澤地久枝さんらが記者会見し、アピール「安倍9条改憲NO! 3000万署名達成へ」を発表した。
アピールは「日本国憲法はいま、戦後もっとも重大な岐路に直面」していると指摘。「(自民党の)改憲案で保持が認められた自衛隊は、あの戦争法(安保関連法)で海外での武力行使に乗り出した自衛隊」「『自衛のための』措置という文言を挿入することで、戦争法ですら認めなかった集団的自衛権の全面的な行使にまで道を拓(ひら)こうとしています」と批判した。
安倍政権は森友問題などによって追い詰められ、改憲のスケジュールが大幅に後退を余儀なくされているものの、「安倍政権が続く限り改憲の動きは止(や)みません」と強調。3000万署名を達成することによって改憲の国会発議を許さない大きな世論を作ることと、安倍首相を退陣に追い込むことを訴えた。
澤地さんは「憲法によって守られてきた戦後70余年の成果を安倍首相は踏みにじろうとしている。何としても日本のこの政治を変えたい。覆さないといけない。いま私たちはぎりぎりのところにいる」と語った。世話人の一人、清水雅彦日本体育大学教授は「9条を維持し、その理念を生かすことが安倍改憲への最大の対案だ」と述べた。
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