労働契約法による無期転換が本格的に始まる4月を前に、有期雇用労働者を雇い止めにしようという動きが相次いでいる。その一つである北海道大学に対して3月8日、同大教授や弁護士らがアピールを発表。「5年雇い止めルールの撤廃と非正規職員の無期雇用転換」を求めた。
北海道大学では、就業規則で雇用期間が最長5年とされており、上限を超える職員を3月末までに雇い止めする意向だ。同大では現在、1700人の非正規職員が働いている。
アピールは「大学は市民社会における模範となるべき存在であって、このような脱法行為と言われても仕方が無い方針の採用は、自らの社会的な評価を著しく損ねるものだ」と指摘。教育・研究活動を進める上で非正規職員の支えが不可欠だとし、雇い止めをやめるよう求めている。
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伊藤 正純 (日曜日, 18 3月 2018 14:52)
大学の仕事の多くが有期雇用者によって支えられている。そのことを当たり前と考えていること自体が本来は異常なのである。無期雇用転換を要求することに何ら違法性はないはずだ。雇い止めする方が、よほど違法性が高いと考える。