世界各国で多彩な行動が取り組まれた3月8日の国際女性デー。国際公務労連(PSI)は翌9日付のニュースで、集会の記事と併せて、北欧のアイスランドの平等賃金法が今年1月に施行されたことを報じています。従業員25人以上の企業に平等賃金を義務付ける、世界初の法律だといいます。
アイスランドは、世界経済フォーラムが毎年発表している「男女平等度ランキング」で9年連続1位の座を確保しています。
●法違反には罰金
アイスランドでも女性の賃金は男性に比べ平均で14~20%低い状態が続いていました。そうした状況を打開しようと政労使が法案を推進し、2017年1月に成立。従業員25人以上の企業は、賃金が男女平等であることを証明し、認定を受けなければならなくなりました。法違反には罰金が科せられます。
政府は2022年までに賃金格差を一掃すると宣言しており、労働組合は職場が法律に適合しているかどうかを監視し、チェックする構え。PSIはこの取り組みを支持しています。
政労使が平等賃金の推進で一致したのは、経済合理性を追求したからだと指摘されています。労組は「すでに大卒者の60%は女性だが、さらに女性に対して科学・技術・開発の教育を保障する必要がある。女性の力量を強化することが今の課題だ」といいます。
見せかけの「女性活躍」ではなく、女性が能力を発揮することが、国の経済にとってプラスなのだという理解が共有されたため、と説明されています。
平等度114位の日本が同国に学ぶべきことは多いのではないでしょうか。
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