連合は2月16日、人工知能(AI)による仕事や職場への影響を聞いた調査の結果を発表した。AIが導入された場合に現在の技術や知識で対応できると思うかとの問いに、約7割が「できないと思う」と答えるなど、不安を感じている人がかなり存在することが推測される。
調査は昨年12月、調査委託会社を通じ、全国の勤労成人男女千人に聞いた。
AIは膨大な情報量を基に、記憶や学習機能を通じて、人間の作業を肩代わりする技術。業務の効率化、人手不足の改善に役立つ半面、大規模な雇用減少を予想する調査もある。
AIについて「意味をよく知っている」は約3割。「言葉は聞いたことがある程度」が約6割で、「全く知らない」は約1割。現在の知識、技能で対応できるかとの設問には、67・3%が「できないと思う」と答えた。意味をよく知っている人(全体の3割)の中で「できないと思う」の割合が48・9%に上るなど、将来の職業生活に不安を覚えている層は少なくない。
AIに対応するために希望する職業訓練先を聞いた設問(複数回答)では、希望を述べた人のうち、国や地方自治体など公的教育機関が最多の27%で、勤務先の研修施設、専門学校や職業能力学校、勤務先でのOJT(業務による研修)が20%前後となった(グラフ)。企業外を希望する声が40%と、企業内(32%)を若干上回っている。
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