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    海外労働短信/地域労組に解散を命令/ロシアの地方裁判所

     ロシアのサンクトペテルブルク裁判所が、地域労組(ITUWA)の解散を命じたことに国際的な非難が沸き起こっている。国際労働組合総連合(ITUC)のシャラン・バロウ書記長は「明らかにILO条約違反であり、こんな悪しき前例を許してはならない」と厳しく批判している。

     判決は1月10日付。労組が物価上昇に応じた賃金引き上げを法制化すべきと主張し、署名活動をしたことが違法とされた。判決は、労組が増税に反対する他労組を支援したことや、国際労働団体とともにセミナーを開いたこと、さらに組合員の範囲を明らかにしていないことも問題視し、解散を命じている。

     製造業労組の国際労働団体も「いずれの活動も正当な労組活動だ」と反論している。