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    「画竜点睛を欠く」/経労委報告で神津連合会長

     連合の神津里季生会長は1月18日、経団連の経労委報告が連合の中小労組の賃上げ目安(1万500円)に対し否定的な主張をしていることについて、「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」と苦言を呈した。定例会見での発言。

     同会長は、経済の好循環実現を唱えベアを選択肢の一つとした経労委報告について「かなり前向きで、連合が主張してきた考え方が取り込まれている」と評価。一方で、連合の中小の賃上げ方針に水を差す主張がなされている点に触れ「いろいろ良いことを言っているが、画竜点睛を欠く」と述べた。

     連合の春闘方針は底上げ重視。同会長は、昨春闘で中小の賃上げ率が全体を上回った連合の回答集計を引き合いに「世の中全体にどう広げていくか。社会全体の注目点を当てていくべきはそういうところだ」と語った。