全労連や純中立労組でつくる国民春闘共闘委員会は1月12日、都内で単産・地方代表者会議を開き、月額2万円以上、時給150円以上の賃上げを統一要求基準とする春闘方針を決めた。改憲発議や「働き方改革」の阻止に向け、職場・地域から世論をつくる運動も提起した。
要求基準は昨年と同額。人手不足を追い風に実質賃金の改善をめざす。「時給千円未満の人をなくす」との底上げ要求も同じく盛り込んだ。
集中回答日翌日の3月15日を最大の節目とし、民間労組はストライキ、公務労組は職場集会で組合員の最大限の参加を追求する。賃上げ要求とともに、政府の「働き方改革」の撤回、9条改憲反対の「3大課題」で職場決議を挙げる。
小田川義和代表(全労連議長)は「この春は、9条改憲、安倍『働き方改革』との本格的な闘いとなる」とあいさつ。史上最高を毎年更新する企業の内部留保が、投機や企業買収に使われている「カジノ資本主義」ともいうべき日本経済の現状に触れ、広範な人々との連携を進めていく考えを示した。
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