海外労働短信／８・６％の賃上げ実現／韓国の大学病院労組

　ソウル市とテジョン広域市にあるウルチ大学の病院で８・６％の賃上げを実現した。職場には医療労組（ＫＨＭＵ）の組合員が１５００人以上おり、他の病院に比べて低すぎる賃金の改善を訴えてきた。

　労組は、同じ仕事をしている他の病院に比べ、賃金水準は60％程度だと指摘。勤続20年の看護師も他病院の初任給レベルだという。　病院側は今後も賃上げを行う意向を表明するとともに、派遣労働者など雇用が不安定で処遇の低い非正規労働者の割合を、全従業員の10％以下に抑えることも約束した。