9月上旬の、まだ残暑が厳しい日曜日。初めての配達にチャレンジした。どのように配達が入るのか分からなかったので、ピークの時間帯を避け15時20分に初オンライン。甲州街道と山手通りが交差する、初台(新宿区)の交差点で20分ほど待つが反応はなし。
この日は17時から18時にブースト(割増加算)が適用されるとのことなので、この時間に近づかないと注文はないのかもしれないと思い、移動して再度オンライン。16時40分頃、最初の依頼が来る。場所は、小田急・代々木上原駅周辺(渋谷区)。所要時間は8分と記載されている。ほとんど下車したことのない駅で周辺の地理には疎いが、最初なので取りあえずエントリー。代々木上原方面に向かう。
初オンライン後にアプリに求められるままにダウンロードしたグーグルマップの反応が悪く、やや遠回りしていることが判明(配達員の間では地図が分かりにくいと不評らしい)。しかも、代々木公園付近で火事が発生し歩道が混んでいる。届け先は駅近くとのことだが、場所が分からず駅周辺をうろうろする。
何とか到着し、番号を照合して商品を受け取る。汁物を含むエスニック料理2人分だった。ここで届け先の地図がスマホ画面に表示されるが、グーグルマップの扱いが不慣れで方角がよく分からない。
通常ルートであれば出なくて済むはずの代々木八幡(渋谷区)の踏切に出た。後にニュースで原因を知ったのだが、線路脇の建物の火災が電車に延焼して大騒ぎになっていて、遮断機が下がりっ放しでカンカンと警報が鳴り続いていた。
線路を歩いている人もおり、「ただ事ではない」と判断。遮断機を手で上げて渡ると、届け先の顧客から電話。女性の声で「だいぶ迷っているようですが…」との問い合わせに「迷っています」とも言えず、目印を教えてもらうが、近くに来てまた迷う。
電話で案内をしてもらいながら、何とかたどり着いた時には汗だくでヘトヘト。所要時間は1時間ほどだったが収入は424円。がくぜんとしつつ、オフラインにして帰宅した。
その後、平日のランチタイムにも配達をした。比較的効率良く回れたが、時給換算すると千円程度。インセンティブが適用される雨の日や、ブーストが高率の時間帯と場所で配達個数をこなせば金額はもう少し上がりそうだが、それでも時給換算で2千円まではいかず、1500~1600円程度が限界ではないかと思われる。
提携しているレンタル自転車の店舗では専用のレンタル(有料)もあり、たしかに配達する場所と時間は自由だ。もっとも、依頼の入りにくい場所・時間もあるので一定の報酬を得ようと思えば、おのずと自由にも限界はあるだろう。
確かに「雇用」とは断言しにくいが、事故の事例も聞く。「個人事業主だから」と、何の規制も受けないまま、このまま広がることには不安を感じざるを得ない。
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