核兵器廃絶や憲法擁護を訴える「世界平和アピール七人委員会」が11月16日、神奈川県鎌倉市で「壊してはいけない日本国憲法」のテーマで講演会を開いた。鎌倉・九条の会との共催で、600人を超える市民が集まった。
小説家の高村薫氏ら7人のメンバーが全員スピーチし、その後、市民からの質問に答える形でパネル討論が行われた。
高村氏は現行憲法について「天皇制を残したまま、立憲主義をうたうのは、おそろしく『あいまい』なもの」と表現。戦後70年経っても、憲法の理念がすべての国民に浸透してはいないが「『あいまいさ』ゆえに変える必要はない。改憲を望む国民は多数派ではないし、国会軽視の一内閣の都合で改憲するのは危険」と述べた。
自身のめいが10月の衆院選前に「自民党に投票する」と発言したことも紹介。若年層ほど「時代に合う合理的な憲法」を訴える自民党に同調する傾向があるのでは、と提起した。
対策としては「若者が親しんでいるインターネットの論法に合わせた言葉を用意しなければならない」と強調した。小沼通二氏(物理学者)がこの日、「少子高齢化で、財政赤字が続く日本に(ヒトもカネも多大に必要とする)戦争ができるわけがない」と指摘したことに触れ、「そういう言葉が有効」と述べた。
七人委員会の現メンバーは、武者小路公秀(国際政治学者)、小沼通二(物理学者)、池辺晋一郎(音楽家)、池内了(宇宙物理学)、高村薫(小説家)、大石芳野(写真家)、島薗進(宗教学者)。
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@RABBIT -man (木曜日, 28 5月 2020 15:55)
昔の自民党ならとっくに安倍を引き摺り降ろしたと思います。自民党も野党もマスコミもだらしない。一番駄目なのは国民だと思います。(投票率の低さは眼を覆う)藻谷さんとか、堤さんとか、橋下さんとか、若くて優秀な方々に政治(経済)をやって貰いたい。世襲政治にピリオドを打って下さい。