9月13、14の両日、金沢市で開かれたUAゼンセン大会で、松浦昭彦会長は自衛隊を憲法9条に明記することに賛意を表明した。ただし、国論が二分する中での決定ではなく、国民の大多数が賛成して改正するのが望ましいとした。
憲法改正問題など国の基本政策については現在、UAゼンセンとしての見解を検討中。松浦会長は安倍首相が憲法9条改正の考えを示したことについて、「自衛隊の存在がいつまでも解釈によるのではなく、憲法に明記されることを積極的に捉えている」と指摘。その上で「自衛隊の問題くらいは、大多数が賛成した上で改正することが望ましい。政党間の批判合戦ではなく真摯(しんし)な国民的議論が行われ、方向づけがなされるよう望みたい」との見解を示した。
民進党の前原誠司新代表に対しては、「民進党は共産党と一緒になって安倍政権の批判ばかりしていると思われている」と苦言を呈した。民進党に望むのは「自民党とも共産党とも違う党の旗を立てて、政権批判の受け皿になれていない状況を一刻もはやく打破すること」と述べた。
松浦会長は、「連合が高度プロフェッショナル制度をめぐる対応で混乱と不信を招いた。連合副会長を務める私の立場からもおわびしたい」と陳謝。残業代が支払われない高プロ制と裁量労働制の拡大に反対という立場は変わらないと強調した。
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