ハンバーガーチェーンのマクドナルドなどで働く労働者の処遇改善を求める「ファストフード労働者グローバルアクション2017」の東京行動が9月4日、JR渋谷駅周辺で行われた。下町ユニオンや全国一般労働組合全国協議会、郵政産業労働者ユニオンでつくる実行委員会が呼び掛け、約50人が参加した。
実行委事務局の河添誠さんは「今日は米国のレーバーデー(労働者の日)。英国のマクドナルドではストを打った。韓国では来年、最賃が約750円に上がる。世界につながって盛り上げていこう。本気で時給1500円を勝ち取る運動にしていく」とあいさつした。「1500円札」をデザインしたチラシを配布、外国人観光客や通行人から「がんばって」との声援も上がった。
ハチ公前では、最賃ぎりぎりで働く非正規労働者が手取り額を示し、日々の生活の苦しさや職場での処遇差別の実態を次々に訴えた。下町ユニオンの加瀬純二事務局長は「全世界で最賃引き上げ運動が起きている。一人で悩まずユニオンに相談してほしい。共に声を上げていこう」と労働組合への参加を呼び掛けた。
行動に参加した20代の男性は「今の学生は本当に生活のためにアルバイトをしている。1500円は大きな目標に見えるが、非現実的なことではない」と語った。
インターネットで行動を知ったという日本マクドナルドの株主の男性は「『マックジョブ』と言われる搾取を日本でもやめさせるため株主になった。経営者が変わり、上場時よりも株価は上がっている。株主への配当はもちろんだが、働いている人が幸せにならなければ」と激励した。
日本を含め世界各国でのアクションの様子はツイッター(ハッシュタグ#fastfoodglobal)で発信されている。
●最賃アップへ連帯行動/全労連が17都道府県で
全労連は9月3~5日を中心に全国17都道府県で「ファストフードグローバルアクション」に取り組んだ。3日には、JR新宿駅東口で「最低賃金1500円へ! 今すぐ1000円以上!」の横断幕を広げてチラシを配り、最賃アップを呼び掛けた。
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