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    海外労働短信/賃金の46%削減を提案/豪州のアイスクリーム会社

     オーストラリアのストリーツ・アイスクリーム社が労働者数百人に対し、46%もの賃金カットを迫っている。オーストラリア労働組合評議会(ACTU)の8月22日付ニュースが紹介している。

     同社は世界的な家庭用品・食品企業ユニリーバの傘下にある。

     労働者は賃金カットに加え、年休や育児休暇、退職金なども制限される。派遣労働の導入も検討されており、雇用を含めて従来保障されてきた権利がはぎ取られようとしている。

     会社側は「賃金の46%カットを取るか、組合が以前拒否した会社提案の協約案を取るか」と要求。どちらを選択しても不利益となり、組合は「恐喝だ」と批判している。