「賃金上げろ。組合つくろう」／９月３～５日に世界同時行動／ファストフード労働者ら

　ファストフード労働者らの時給大幅引き上げと労働組合結成権を求める世界同時行動が、９月４日に呼び掛けられている。今年で４回目。全労連も３～５日に各地方で「生活できる最賃実現」などを掲げて一斉宣伝を行うことにしている。

　米国の「時給15ドル」を求める運動が発端。２０１４年には米国だけでなく、世界の労働組合にも呼び掛けて取り組んできた。昨年までは４月に行われたが、今年はトランプ米大統領の差別や女性蔑視発言に抗議する行動が組まれたため、９月に延期した。

　昨年、東京では幅広い労働組合が参加する「最低賃金大幅引き上げキャンペーン委員会」が発足し、アクションを行った。渋谷の繁華街に約１００人が集まり、「１５００円なければ生活できないぞ」「賃金上げろ」などとアピールした。各地でもハンバーガーチェーン店などの前で時給引き上げを訴えた。

●全労連は宣伝行動

　全労連は９月４日を軸に３～５日をゾーンとして、ファストフードの大型店舗が集中する繁華街や主要駅頭で地方労連などが一斉宣伝を行う予定。８月末に新しい地域別最賃が確定することも踏まえ、「８時間働けば生活できる最賃の実現」「全国一律最低賃金制の確立」などを訴える。

　各地の行動はフェイスブックやツイッターなどＳＮＳを通じて発信する。

　東京では９月３日12時から、ＪＲ新宿駅東口で行動する。低賃金を強いられている労働者らが告発する予定だ。