日米を含む23カ国が交渉中の新サービス貿易協定(TISA)について、「公共サービスと公共の利益に逆行する」と、厳しく批判するリポートが発表された。
7月5日付の国際公務労連(PSI)によると、リポートをまとめたのはローザ・ルクセンブルク基金と独立調査機関のCCPA。
CCPAのスコット・シンクレア調査官は「TISAによって各国政府はエネルギーや水、金融、交通、オンライン・サービスに関する規制が困難になる」と指摘。公共サービスを多国籍企業に差し出すことについても懸念を表明した。
協定の今後の行方については、「保護主義」を強める米国が離脱したとしても、残った国で交渉を継続させる可能性や、米国が2国間交渉などを追求してくる恐れもあるとした。
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