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    海外労働短信/安全と権利保障を拡充/バングラデシュ新協定

     バングラデシュで縫製工場を火災などの事故から守るための協定がリニューアルされた。6月29日にフランスで開かれた経済協力開発機構(OECD)の「責任ある企業行動に関するフォーラム」で労働組合や有名衣料品メーカーが発表した。

     協定は、2013年に起きたラナプラザ火災事故を踏まえて締結された。火災とビル崩壊で1100人以上の労働者が死亡した悲劇を繰り返さないためのものだ。労組や市民団体が提起し、現地に下請けや委託の工場を持つ企業が署名。法的拘束力があり、工場の検査と不良箇所の是正が義務付けられている。

     新協定は2018年5月から多くの現地工場に適用される。現協定より団結権保障や安全対策を拡充しているのが特徴。