「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    核兵器禁止条約ぜひ実現を/国民平和大行進/広島・長崎めざしスタート

     「核兵器をなくそう!」と訴えながら、全国から広島・長崎をめざす2017年原水爆禁止国民平和大行進の東京―広島コースが5月6日、新緑の東京・夢の島公園を出発した。1958年に始まった行進は今年で60回を迎え、全国11幹線コースで行われる。

     核兵器禁止条約案が6~7月にも国連で合意される可能性が高い中での行進。700人が参加した出発集会で開会あいさつした原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会の高草木博共同代表は「今年は特に重要な平和行進。核兵器のない世界に向けて2017年を転換の年に」と呼び掛けた。

     連帯あいさつした日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中煕巳事務局長は「核兵器禁止条約をぜひ私たちの手で実現させよう。ヒバクシャ国際署名を世界に広げ、核保有国を動かしたい」と強調した。

     海外と日本の青年がたすきをつなぎながら歩く国際青年リレー行進に参加したのは、米タフツ大学1年のケイラ・ウォーリーさん。5月31日までの26日間を歩く。「地球上に住む私たちは誰も核兵器の危険から逃れることはできない。核兵器に反対し、皆さんと連帯しながら歩きたい」と述べると参加者が大きな拍手で励ました。

     6月のニューヨーク行動代表団や全国の通し行進者もあいさつした。富山―広島コースを歩く山口逸郎さんは85歳で、通し行進は今回で5回目。「条約締結を訴えて1人でも2人でも一緒に歩こう」と訴えた。