有害化学物質の国際取り引きを規制するロッテルダム条約の締約国会議で5月3日、クリソタイル・アスベストを「有害化学物質」として認定しようという試みが失敗した。ロシアなど6カ国が反対した。
スイスで開かれた今回の会議では、アフリカの12カ国が「全会一致ではなく、75%の賛成で有害物質の認定を可能にすべき」との修正案を提出していたが、結果として修正案は通らなかった。
労組代表は「毎年、少なくとも13万人がアスベストに関連した病気で死亡している」と述べ、ロシアなどを批判した。
有害物質認定に反対した国はロシアのほか、インド、カザフスタン、キルギス、シリア、ジンバブエ。