JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)東京地本・東部地協の全10支部は3月16日に半日ストライキを決行。東京都内で集会を開き、200人が参加した。
3月16日現在、7支部が有額回答を引き出した。給油機器製造の大東工業では、昨年の妥結額を上回る1万1千円の回答を得ている。
集会では「有額回答した経営者も、労働者の生活実態を改善するための要求を正面から受け止めてはいない」などの声が上がった。ベアに消極的な経営陣に対し、産別一丸となって上積み回答を求めていくことを確認した。
江戸川区労連の代表は「新聞には『官製春闘息切れ』という見出しが並んだ。(大企業がもうかっても)安倍首相が言っていたトリクルダウンは起こらなかった。こうした状況だからこそ中小の組合が闘うことに非常に意味がある」と訴えた。
日本ロール製造支部への回答は9500円(昨年の妥結額は1万600円)で、組合はさらに上積みを求めていくという。野崎弘和書記長は「消費税増税で物価が上がっても(日本全体の)賃金は改善されていない。長時間労働は深刻で年間800時間を超えている社員もいる。是正させたい」と話した。
JMITU全体では101支部分会が有額回答を引き出した。組合員平均は5737円(2・03%)で、前年を100円程度下回っている。本部は今後の交渉について「要求を諦めないこと。要求にこだわって大幅上積みを求めよう」と呼び掛けた。回答を受けての「ひと言メーセージ」に取り組み、次の団交で読み上げる取り組みなどを提起している。
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