全自交労連と交通労連ハイタク部会、私鉄総連ハイタク協議会でつくるハイタクフォーラムが3月7日、都内で春闘勝利と「白タク」合法化阻止に向けて決起集会を開いた。夜勤明けのドライバーをはじめ約400人が参加した。
配車アプリを使い、旅客運送に必要な二種免許を持たないドライバーと乗客を結びつけて、事実上のタクシー事業を行うライドシェア。道路運送法上は「白タク行為」とされ違法だが、政府の規制改革会議などが導入を目指している。
全自交の伊藤実委員長はライドシェアについて「タクシー事業の安心安全を損なう問題にとどまらず、請負労働による無権利状態の拡大が危惧される。絶対に阻止しなければならない」と力を込めた。
民進、公明、社民、自由の国会議員があいさつ。与党公明党の伊藤渉衆院議員(党労働局長)は「ライドシェア問題では与党も野党もない。立法府を挙げて政府と闘っていると言っていい。わが党出身の国土交通大臣(石井啓一氏)も白タク行為は認めないと言っている」と述べて、ライドシェア阻止に向け「全力で頑張る」と決意表明した。
宮里邦雄弁護士は「ひとたび認めた例外はやがて原則になる」と警告し、労働法制ではそれが具体化された歴史だったと指摘。労働者派遣法改悪を例に挙げながら、「今のうちに(ライドシェアの)芽を摘み取っておくべき」と訴えた。
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