電機連合は2月20日、春闘交渉の具体的戦術を確認する中央闘争委員会を都内で開いた。主要メーカー労組は3千円のベアを要求したことが報告され、東芝、シャープ労組の闘争からの離脱を確認した。今後、スト権を本部に移譲し、産別労使交渉も行う。
野中孝泰委員長は「実質生活の維持・向上と経済の自律的成長に向け、4年連続の賃金水準改善を求め、月例賃金にこだわった交渉を展開する」との闘争指示を出した。勤続5年を超えると見込まれる有期雇用労働者の無期転換や均等均衡処遇を定めた改正労働契約法への対応を呼び掛けているほか、下請けなどのサプライチェーンに付加価値を適正に循環させる取り組みにも着手する。今年から、従来非公表だった大手主要メーカーのグループ関連企業の要求・回答状況を公表し、波及力の向上を図りたい考えだ。
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