連合の2017春季生活闘争がスタートした。2月3日、闘争開始宣言中央総決起集会を東京都千代田区にあるよみうりホールで開催し、仕事帰りの組合員ら千人余りが参加。月例賃金の引き上げ、総実労働時間の削減、中小、非正規の底上げ実現へ決意を固め合った。
神津里季生会長は「物価を後追いする従来の春闘ではデフレ脱却は夢のまた夢だ。ベアを求め、社会にうねりを巻き起こそう」と発言。1月に就任したトランプ米大統領の言動に世界が振り回されている現状にも触れ、「こういう時だからこそ揺るぎない日本を取り戻さないといけない。春闘への悪影響も懸念されるが、なぜわれわれがボタ(くず)をかぶらなければならないのか。経営側はトランプを言い訳にするな」と不快感を示した。
集会では、中小共闘センターの宮本礼一JAM会長が、中小労組の賃上げには中小企業が生み出した付加価値が適正に評価される取引環境が必要と述べ、地方連合と構成組織による「総がかりの取り組み」を呼び掛けた。
3月14、15日の最大のヤマ場に向けて、要求と交渉が本格化する。
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