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    海外労働短信/平均賃金の3分の2へ/最賃問題でNZ労組が意見

     ニュージーランド政府は1月24日、最低賃金を4月から50セント(約41円)引き上げて15・75NZドル(約1290円)にすると発表した。ナショナルセンターの労働組合評議会(CTU)は「評価はするが、公正な賃金にはまだ遠い」と指摘。労働者の平均賃金の3分の2水準(約1640円)が必要だと訴えている。

     ニュージーランドは人口約460万人。賃金が最低賃金レベルの労働者は20万人程度いるといわれる。

     CTUは「労働組合がなく、団体交渉できない労働者の生活を貧困から抜け出させるには、最賃の大幅引き上げが不可欠だ」と強調している。「年50セントの引き上げでは、公正な賃金を実現するのに長期間を要してしまう」という。