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    春闘で2%賃上げ目指す/JEC連合中央委/「単組は積極的な要求設定を」

     化学や石油、医薬品などの業種の労組でつくるJEC連合は1月12日、都内で中央委員会を開き、17春闘では2%程度の賃上げを目指すとの方針を決めた。今後、部会や単組で具体的な賃上げ要求を確定する。平川純二会長は「不確実な米国の政治動向とその影響を予測することより、組合はやるべきことをやるのが大事。前を向いて堂々と交渉しよう」と呼び掛けた。

     方針は昨年と同様、2%程度の賃上げ(ベア)を目指すこととした。単組に一律2%の要求を求めることはしないが、「結果として2%賃上げが実現できるよう積極的な要求を掲げてほしい」(本部)という。

     定期昇給制度がない企業では、5千円を定昇相当分とした上で、ベア5千円を要求する。非正規労働者については、連合方針に沿って時給37円の引き上げ、「誰もが時給1000円以上に」を掲げる。

     労働時間に関しては、2020年を目指した中期方針を踏まえ、「年間総実労働時間2000時間を上回る組合をなくす」ことや、年次有給休暇の取得で、1人当たり年平均10日未満の組合や、取得日数5日未満の組合員をなくすといった目標を設定している。

     

    ●薬価改定ルールを批判

     

     平川会長は中央委員会のあいさつで、薬価改定の新ルールに触れて政府のやり方を厳しく批判した。

     がん治療薬オプジーボの緊急値下げに端を発した薬価改定ルールの問題について「製薬産業従事者の意見を含めさまざまな観点での十分な議論もなく、官邸主導の拙速・強引な運営で『毎年薬価改定』の基本方針が決められたのは極めて遺憾。断固反対の立場で各方面に働き掛けたい」と述べた。