「機関紙連合通信社」は労働組合や市民団体の新聞編集向けに記事を配信しています

    無駄というより危険/TPP承認で「共同行動」

     平和フォーラムや全国食健連などでつくる「TPPを批准させない!全国共同行動」は12月9日、TPP批准と関連法案の成立が強行されたことに対し、抗議談話を発表した。

     談話は、TPPの内容について(1)国会決議と自民党公約に違反(2)まともな情報開示の欠如(3)根拠も示さずに「その懸念は当たらない」と繰り返すだけの答弁――などの問題点を列挙している。

     特に、次期米大統領のトランプ氏が2国間協議を主張している中での国会承認について、「無駄という以上に危険である。トランプ氏に対し、TPP水準を最低ラインとして協議に応じることに国会がお墨付きを与えたに等しい」と指摘し、今後の2国間協議で暮らしを危うくする企てにストップをかけるため奮闘するとの決意を表明している。